明日、世界が終わるとしても…
お久しぶりでございます!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか…??
3月末から4月半ばまで、日本へ帰国していました。実に2年ぶり!!
楽しかったし、よく食べたし飲んだし…!
会えた方々、楽しい時間をありがとう!!
今回会えなかった方も、また次回!!
ということで、久々の日本でのつれづれも書き記しておきたいなぁ…などと思いつつ、
近く絵の展示が控えているので、目下暇さえあれば制作中!です。
以前にこちらでもご紹介したファンキーなお魚屋さん、シャルリーのお店での展示です。
店舗の不動産オーナーが物件を売りに出す…のは、残念ながら変わってないのですが、
とりあえず9月までは営業可能ということで、6月に展示と相成りました。
残りあと1か月!!
やること満載で、少々ドキドキしながらペンを握る毎日です。
ここ数日、展示会のタイトル何にしようかな~と考えていて、
ふと浮かんだのが〈Cabaret Clandestin〉
英語でいうところのアンダーグラウンド・キャバレー。
もともとバーレスクなんかが好きだし(日本のはちょっとギラギラし過ぎて苦手だけど…!)、
今、私の描いてる花娘や海の生き物たちも、ちょっとエロティックでそれっぽいかしら?と。
花やちいさな生きものたちにも本当はしなやかに伸びる手があり、脚があり、
伏せたお椀みたいな丸いおっぱいがあって、
そんな彼女たちがやわらかな緑生い茂る庭の片隅、
あるいは暗い海の底で夜な夜な密やかに踊り酔い痴れている…
そんな光景を想像すると、うれしくなるのは私だけでしょか。
まぁまだ確定ではないですが、こうしてタイトルなんか決めていくと
やっぱりその気になってきますね!←その気になるのが遅すぎるが…!!
いよいよ後がないということも踏まえ、
フランスへ帰って来てからちょっと気持ちが引き締まったというか、
急いてはいるけど、なんとなく肚が座った気がします。
どこそこ出かけなくても、
今や家に居ながらにして世界中の作品が眺められる時代。
無機質なネット網から届く、魅惑的な作品たちとにらめっこしては
今更ながら、わざわざ自分が描く意味なんてあるんだろうか…と
甘ったれたため息をついてた私ですが(笑)
ここに来てようやく開き直ったというか。
あらためて〈結果は求めない。ただやれることを淡々とやるのみ〉という心境になりました。
四十有余年の我が人生にほぼ登場したことのない擬態語、〈コツコツ〉。
自分にはいくらでも甘いワタクシですので、なまけてるくせに出来ればいい作品並べたい…
そういう欲だけは一丁前に持っている。
〈あ…〉
禁欲的に走らせていたペンが、ふと止まりました。
〈これって裏を返せばただの ”いい恰好しい” なのだなぁ…〉
そう、しみじみ思いました。
思ったら〈なぁんだ〉とおかしくなった。
何のために描くのか。
つたない絵にちっぽけな自分のアイデンティティーやその証明、
そんな煮ても焼いても食えない諸々を紛れ込まそうとしていたのではなかったか。
不純だなぁ、私。
もちろん、描くからにはなるべくいいものに仕上げたい―
その気持ちは変わらねど、
願わくばそこそこの出来になりますように…そんな執着を手放してからは、妙にさっぱりしてます。
有名無名含めて、世の中に素晴らしい仕事をしている方はごまんといらっしゃる。
それはもう紛れもない事実で、とてもありがたい。うれしい。
だけど、それはそれ。
私は私のやれることをやろう。
いつかはぜんぶ消えてなくなるんだし、ね。
ルターじゃないが、
「たとえ明日世界が終わるとしても、今日私はリンゴの木を植えよう」
と締めれば、やっぱり格好つけすぎか(笑)
PS:
友人たちへ。
日本滞在中はありがとう!!
それぞれにゆっくりメール書きたいなぁと思いつつ、
上記の通り、ひいひい言って絵を描いておりますので、でしばらくご無沙汰します!
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2019.05.02 12:17