失われし爆弾を求めて―
1週間、早いわぁ。もう金曜日!!
あと10分、5分を数回繰り返したのち、それでも『とうとう金曜だ~!』と今朝は足取り軽く、ローラン様ご出勤。
先週金曜日、久々にAcco姉さんとSkypeでお喋りした。メールのやり取りはちょくちょくやっていても、顔を見て話すのは随分と久しぶり。それでも気の合う友人というのは、やっぱり息が合うものね。ぺちゃくちゃ、ケラケラ…あっという間の数時間、次から次へと話題は尽きず。どの友人ともそれぞれに、この人とは特にこういう話題、ノリが面白いとか、この人といるときの自分はこれこれこういう役回り、などという、『その人×自分の化学反応』があるものだ。それでいうと、Acco姉さんとは互いの中の『ひねた嗤い』がよくよく響き合う。お腹を抱えてゲラゲラも、もちろんあるが、それと同じくらい『クスリ・ニヤリ率』も高い。クスリ・ニヤリの正体はアイロニーだといってもいいし、エスプリだと洒落込んでみてもいい。ちょっと格好つけるならね。いずれにしろ、こういう笑いをシェアするにはそれぞれが同じ程度によく視える目(あるいはよく視ようとする目)、一度立ち止まって考えるという、良い意味での猜疑心、そうしてやっぱり『それなりの善意』を持ち合わせている必要があるのだと思う。なぜって善意というスープに隠し味としてのスパイス(ひねた視点)が効いているから美味なのであって、スパイスだけを齧ったことろで苦いだけ!なのだ…。
そうしてAcco姉さん。彼女が『ひねた視点』を持ち合わせているということと、彼女もまた、むかしフランスにいたということは必ずしも無関係ではないと思う。ただ、それぞれの『ひねた視点』はなにもフランスで培われたわけではなく、最初からそういう『ひねくれ』を持ってたふたりがなんとなくフランスに反応して、それぞれにかの地へ旅立った、というお話。20数年前、当時は互いの存在すら知らぬまま、私も彼女も南仏で1年を過ごしている。その南仏滞在から10数年の時を経て、めぐりめぐって神戸のとある事務所でふたり、それとは知らず斜め向かいに座り合うのである…(笑)
ついでにいえば20数年前、Acco姉さんとは同じ南仏ではあるが違う町、夫のローランと私はなんと同じちいさな町に暮らしていた。ローランとはどこかで必ずすれ違っているはずでありながら、その時は出会っていない。ふたりとも、あの時近くにいたんだなぁ…。当時、本人曰く、ローランは勉学一筋の超・堅物野郎(そのくせ左も右もたむろする妖しいアジト、若者のたまり場へ出入りしていたらしい)、私は坊主頭にヒッピー・パンクスタイルで路上に座って絵を描くありさま(笑)、あっこ姉さんは…おそらくフレンチ・カジュアル・ひね子(笑)。みな若くて今よりたぶん、もっとぎこちなく、迷いつつ、手探りで『自分』をやっていたんだろうね。点火する当てのない、『エネルギー爆弾』を懐に隠し持ちながら―。
ああ『爆弾』よ、どこ行った
今でも見つけたら、点火できるかな…!
こうして俯瞰で眺めると、あらためて面白きかな、人生。
みなさん、良き週末を―!
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