すっぱい休息

風邪をひきました。

ちょうど数日前にふと、ああ果物が食べたいなぁ、ビタミンが摂りたいと思い、お蜜柑を買ったところです。その直後にのどがイガイガしはじめ、さらに背中がゾクゾク…。あぁ、だから、か…。からだの欲求って実にストレート。一日中寝たり起きたりを繰り返し、だいぶ楽になりました。火照ったのどにお蜜柑が美味しい。

熱でぼんやりした頭で、なぜ風邪を引いたのだろうと考えました。ウィルスをもらうほど外出してない。急に寒くなったわけでもない…。たぶん、休みたかったのだろうなぁ。ちょっと休憩する理由づけが欲しかったのかも…と思うと、我ながら笑えます。別にわざわざ病気にならなくても。早く絵を描け。もっといい絵を描け。心の中でそうはやし立てる声に待ったをかけて、蜜柑をむく。すっぱい匂い。

「ミオ、いい絵だね」

昨晩、ごはんを食べながら私の絵を見やり、ローランがそういってくれました。

「毎日見てるから、見慣れるけれど、やっぱりいい絵だよ」

自分の絵に対する、今のこの未消化の思い。何かが足りない。出来上がった自分のスタイルから、ちょっとはみ出してみたいという好奇心。同時に下手をして絵を壊したらどうしようという、いたって保守的な思い。なにけち臭いこと、考えてるんだか。どんどん、どんどん作り続けるしかないでしょう、本当に描きたいのなら、ね。それからね、もっと気楽に。何よりもまず、楽しむことが大切よ…、友人にいうように、自分にそういってみることにします。



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