教会裏の本屋さん
すごく晴れてる
まもなく非常事態規制緩和とあって、たぶんみんなわくわくしている
ああ、早くカフェのテラスに座りたい…
ようやく陽射しも強くなってきたのだもの、
さぞかしビールが美味しいことでしょう
土曜の午後遅く、近所のちいさな本屋さんへ
パリ北部へ向かってちょっと坂を上るこの界隈へは
コロナ以来、あまり足を延ばしていない
アートブックやバンドデシネがぎっしりの教会裏のちいさな本屋
ついでに人もわんさかいた
狭い店内をうろちょろしていると、店員の男性が客のマダムに
とある本を説明しているらしいのが耳に入った
「まあ、いってみれば日本版メアリー・ポピンズですね」
なになに??日本版ポピンズ…??
気になりつつも、せっせと目当ての本を探し続けた
ごくごく一部の作家を除いて、漫画にはほぼ縁がなかったけれど、
かよみさんの漫画を描き始めてようやく瞠目
とはいえ、今のところわたしが惹かれているのは
漫画よりはバンドデシネ(フランスの漫画)の方で、
ひとくちにバンドデシネといってもメジャーなものには興味がなく
パーソナルな作風の小品に心惹かれる、という相変わらずのワンパターン
たぶん、いちばんの理由は絵柄だろう
なにせ、いかにも漫画風のお目目きらきらが個人的に苦手なのだ…(笑)
とはいえ、ネットで昨今の日本の流行り漫画を少しだけちら読みして、
面白く読んだのもまだ事実だけれど。
昨日、手に入れた二冊。
絵も漫画というよりはイラストレーション、もしくはデッサンに近い
内容もあってないような短い文章の連なりだったり、
あるいは〈思い出〉と呼ぶにはあまりにあっさりとした、
父親というひとりの男の人生、その最後の断片についての記録だったり…
日常であれ、非日常であれ、わたしたちが過ごす時間のひとコマを
さくっとことば少なに掬い取ったようなスケッチ的な作品、好きだなぁ…
自分の『好き』をじっと眺めていると、今更ながら
わたしは別に〈起承転結〉なんて求めてないんだなぁと気づいて、
すこし自由な気分になった
4コメント
2021.05.09 22:36
2021.05.09 21:51
2021.05.09 21:21