パリ日記、はじめます。

愛する人ととうとう共に暮らせる歓びと、

やはり愛する家族、友人たちにさよならする哀しみに

胸引き裂かれそうになりながら、たどり着いたParis、2016年の暮れ。

あのシャルルドゴールの夜をわたしは生涯忘れないと思います。


これまでのどんな旅よりじりじりと長かった十数時間のフライト、

出迎えの人ごみの中で、そこだけ光って見えたローランの笑顔。

抱きしめられた途端、緊張が一気にほどけて、襲ってきたさみしさ。

愛する人が目の前にいるのに、

その他大勢の愛する人たちと紡いできた、これまでの愛おしい時間、

そのすべてからとうとう本当に遠く、切り離されてしまった気がして、

一瞬、自分の下した決断を疑いさえした、あの夜…。


とはいえ、呆気ないほどにまた、いささかの気負い・遠慮すらなく、

すんなり馴染んでしまったローランとのおいしい生活。

落ち着いてみれば二十年前と違い、ネットのおかげで

メール、Skypeと気軽にやり取りできるので、日本もそんなに遠く感じない。

いやいや、これから1年、2年…10年と月日を重ねるごとに

やっぱり遠くに来たとつくづく・しみじみ感じ入るものなのでしょうか。


ともあれ…。

家族であれ、友人であれ、愛する人がいる、ということ以上に幸せなことはない、

愛する人々から遠く離れた土地で、

今、最愛の人と暮らしながら、あらためてそう実感しています。


Paris日記、といってみたところで、

現在、労働許可もなく

お気楽主婦に嬉々として甘んじている、その日常はいたって地味なものですが、

その何でもない日々の諸々を、つらつらとここに綴っていこうと思います。

よろしかったら、たまに寄ってってくださいな!


Mio



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